この雪の (このゆきの)
消残る時に (けのこるときに)
いざ行かな (いざゆかな)
山橘の実の (やまたちばなの)
照るも見む (みのてるもみむ)
意味:
この雪が
消えずに残っているときに
さあ、行きましょう
ヤブコウジの実が
光輝くのを見ましょう
作者:大伴家持(おおともやかもち)
この歌の題詞は、雪の日に作る歌となっている。雪見の宴(天平勝宝2年12月(751年))で作った歌らしい。
ヤブコウジ:
ヤブコウジ(斑入り)
ヤブコウジは、十両とも呼ばれ、秋から冬にかけ深紅の実を付ける。お正月の寄せ植えに使われる。似た実を付ける植物には、、センリョウ(千両)や、マンリョウ(万両)、カラタチバナ(百両)がある。