うち靡く (うちなびく)
春立ちぬらし (はるたちぬらし)
我が門の (わがかどの)
柳の末に (やなぎのうれに)
鴬鳴きつ (うぐひすなきつ)
意味:
草や髪などが風になびく
春が来たらしい
私の家の門の
柳の枝の先に
ウグイスが鳴いています
作者:この歌の作者は不明です。
2節目の「春立ちぬらし」の「ぬらし」の意味は、「(確かに)…てしまったらしい。…しまっているようだ。」です。
シダレヤナギは、枝が細くしなやかに下に向かって伸びます。葉は針のように細く10cm程度で裏側は少し白みを帯びています。
ウグイスは、春咲きに「ホーホケキョ」と鳴く鳥です。春咲きに桜の花の中を飛び回っている目の周りが白く黄緑の羽を持つ12cm程度の鳥はメジロです。
万葉集には、ウグイスの歌が51首あり、ホトトギス、雁についで3番目に多い鳥です。