琵琶湖のハスが絶滅してしまった

滋賀県草津市の琵琶湖の烏丸(からすま)半島には、かつて非常に大きな蓮の群生地がありました。

かつての琵琶湖の蓮の群生地

ここの群生地はかつて国内最大級のハスの群生地と呼ばれ、その広さは、甲子園球場のグラウンドの10倍ほど、およそ13ヘクタールもあったということです。

この群生地には、夏になるとたくさんの観光客が訪れていました。上の写真は、私がかつて滋賀県に住んでいた頃、2006年に映した写真です。「さすがに琵琶湖のハスだ」とその広さに驚きました。

見た目の花は、行田の古代蓮に色も形もよく似ているように思えました。

琵琶湖の蓮

それが、2016年になるとすべて消えて絶滅しまったというのです。次のホームページを参照してください。

国内最大級のハスの群生地が突然消滅

草津市が調査したところ、「今年(2016年)の地下茎が見当たらない」という。花はおろか、茎すらなくなる緊急事態だったという。

滋賀県立大学の名誉教授で滋賀自然環境研究会の小林会長が調査したところ、消滅した主な原因は、枯れたハスの葉だという。今までに枯れたハスの葉などが大量に湖の底にたまり、土に蓋をしてしまった。そのため、土に酸素が無くなり、ハスが呼吸できなくなって枯れてしまったという。

こんなたくさんのハスの収穫などできないだろうと思っていましたが、当然毎年そのままになっていたのが、積もり積もってハスの呼吸ができなくなってしまったのですね。

行田の古代ハスはどうなのだろうかと考えましたが、良く分かりません。

ただ、行田の古代ハスが、古い湖(小針沼)のあった場所から出てきた種を元に、復元したということからすると、かつてはここに大きなハス池があって、それが一度絶滅していると考えるのは自然なことだと考えられます。

確かに千葉県の大賀ハスや行田の古代ハスは、絶滅したハスの種を地下深くから見つけて復元したということから考えると、同じ場所で作っているハスは何時かは絶滅してしまうと考えるのは自然なことなのでしょうか。

ただ、今育てているハスは、なるべく長生きさせて楽しんでいきたいものです。そのためには、ハスが自分の葉で窒息しないようにすることが必要なのでしょうね。

行田古代蓮の里