秋の野草
さきたま緑道の工事用道路の秋の野草を観察してきました。
コセンダングサ(小栴檀草)
この花は、何だかわかりますか。可憐な感じの花ですが、花の名前はコセンダングサ(小栴檀草)といいます。あまり見かけない花ですが、通称は、どろぼう草と呼ばれる恐ろしい草の花です。だれでもズボンの裾などに取りついてしまって、取るのに苦労したことがあるハズです。この優しそうな花が、アッという間にとげのような実になってしまいます。葉も美しく優しい感じですが、庭でこの葉を見かけたら、あのトゲトゲの実ができる前に退治しておきましょう。
オオイヌタデ
オオイヌタデは、タデ科の野草で、人の目程の丈になります。これと似た野草で、丈が小さく赤い花が咲くのが、イヌタデです。蓼食う虫も好き好きということばがあり、タデ科の野草は普通苦みがあり、そばやうどんの薬味として使います。イヌタデは、味がなく役に立たないということで、イヌがついています。別名アカマンマという名前で子供の頃から親しんだ野草です。オオイヌタデも味は弱いようです。
ニラ
この花は食用のニラの花が、野生化したものです。野草ではありませんので、通常、野草図鑑には載っていません。ニラの根は強く野に出たものは、そこで繁殖します。
ヒメジオン
ヒメジオンはキク科の野草ですが、6月から10月頃まで咲く息の長い花です。これとよく似た花にハルジオンがあり、4月から6月頃に開花すします。ハルジオンはピンクと白の花があるが、赤の花は可愛らしい。
ハギ
ハギ(萩)は秋の七草のひとつですが、道端に小さな木が生えていました。万葉集で多く読まれている木ですが、種類も多く、細かな花を付けるものや大きな花を付けるものなど様々な種類があります。成長も早く大きな株に育ちます。大きくなると秋の風情を楽しめます。京都の梨木神社では、秋になると萩の木に俳句を書いた短冊を飾ります。