雪の上に(ゆきのうへに)
照れる月夜に(てれるつくよに)
梅の花(うめのはな)
折りて送らむ(をりておくらむ)
はしき子もがも( はしきこもがも)
意味:
雪の上を
照らす月夜に
梅の花を
折って送るような
愛しい娘があればいいなあ
作者:大伴家持(おおとものやかもち)
この歌は、天平勝宝1年12月(750年1月13日から1か月)に作った歌で、「宴席にして雪月梅花を詠む歌」という題詞が付いています。この歌は優雅な歌材、雪・月・梅花が組み合わされた最初の例だということです。この歌が歌われたのは、大伴旅人の開いた「令月の宴会」とは別の宴会です。