私の地方では、2種類のカラスがいます。ハシボソガラスとハショブトガラスです。ハシボソバラスはその名の通りクチバシが細い。それにたしてハショブトガラスは、クチバシが太く、わしばなのように盛り上がっている。また、全体的にも力強くパワフルで人を恐れないところがあります。人間に対しても挑戦的なところがあり、しかし矢張り人間は怖いのか、近づくと逃げます。

ハシブトガラス

 

万葉集で一般的に鳥の歌を歌うときは、感情を表現するためでなく、別の物を表現するために鳥を使うということが多い。しかし、カラスの場合は別でカラスの不気味さからか、そのままカラスに対する感情が表現されるという特殊な形態の歌が多くなっています。

カラスは悪評であっても歌の中で主役に躍り出るのはすごいと思います。